日本ビクター(株)は、当社独自のハイブリッド・フィードバック技術を採用したデジタルアンプ「DEUS(デウス)」の信号処理を担い、業界トップクラス※の低歪率特性を実現した、デジタルアンプ用信号処理IC 「JCV8015」を開発しました。「JCV8015」は、信号処理回路を1つのチップに集積し、高音質化はもちろん、大幅な部品点数削減と省スペース化を実現しました。
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<主な特長>
1.1チップに集積した信号処理IC
2系統のオーディオ入力回路、ハイブリッド・フィードバック信号処理回路、外部同期型高精度PWM変調回路、最大変調度選択設定回路、±2.5Vレギュレータ、減電圧・過熱保護など、デジタルアンプに必要な信号処理回路を1つのチップに集積。大幅な部品点数削減と省スペース化を実現しました。 |
2.低歪・低ノイズ特性オペアンプ
デジタルアンプ「DEUS」の音を決定づける初段のオペアンプのスルーレートを高め、瞬時混変調歪などの音質劣化要因を排除。また、半導体チップ配線・部品配置を最適化したステレオ入力完全独立パターンレイアウトにより、高音質なオーディオ特性を実現しました。 |
3.外部同期型高精度PWM変調回路
直線性を高め、デジタルノイズを排除し生成された高精度三角波は、外部クロックと同期し、チャンネル間のビートカットやAM受信時の電波妨害を回避します。また、高精度三角波とオーディオ信号を比較しPWM変調(Pulse Width Modulation)する後段ブロックに、オーディオ信号の情報が損なわれることのないよう超高速コンパレーターを内蔵しました。 |
4.±2.5Vレギュレータ内蔵
±2.5Vレギュレータ内蔵ロジック回路は、高精度三角波を含めオーディオ信号の基準GNDレベルを中心に動作します。これにより、オーディオ系のGNDリターン経路とロジック系の電源リターン経路を分離でき、オーディオGNDへのデジタルノイズ混入を抑え、高音質化を実現。また、外部ロジック回路にも電源を供給できるため、外部ロジック電源を追加する必要がありません。 |
5.さまざまな出力形式、電源に対応
「JCV8015」のフィードバック入力信号回路は、オーディオ機器に応じてSEPP出力/BTL出力と、±電源/ 単電源の組合せを選択できます。 |
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<開発背景>
当社では、2002年10月に発表したハイブリッド・フィードバック技術採用の高音質デジタルアンプ 「DEUS(Digital
Emotional Universal Sound)」のさらなる高音質・小型・軽量・薄型化を実現するため、今回、信号処理回路を1つのチップに集積化。各ブロックを詳細に吟味、最適化することで、高音質・高性能化に加え、大幅な部品点数の削減と省スペース化を実現しました。
<主な仕様>
主な機能・仕様 |
高音質2ch(ステレオ)信号処理IC
高スルーレートオペアンプ内蔵(Amp1 〜 Amp6)
外部同期型高精度三角波生成およびPWM 生成回路内蔵
最大選択変調度選択設定回路± 2.5V レギュレータ回路内蔵
減電圧および過熱温度監視 |
電源電圧 |
± 7.5V または15V |
プロセス |
Bi-CMOS |
パッケージ |
32 ピンSSOP |
信号入力オペアンプ
Amp1 〜 Amp6 |
スルーレート:± 8V/ μ s @RL=2k Ω
Amp1 〜 Amp6 THD+N: 0.0005% (@Gv = 20dB, RL = 2k Ω , Vo = 2Vrms, BW = 22kHz) |
コンパレーター
Comp1、Comp2 |
伝播遅延時間: tPLH, tPHL = 70ns (@ Overdrive=100mV)
出力立ち上がり時間 :tTLH = 8ns (@ Overdrive=100mV)
出力立ち下がり時間 :tTHL = 6ns (@ Overdrive=100mV) |
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<「JCV8015」内部等価ブロック図>
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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
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商品に対するお問い合わせ先
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