2004年11月1日 報道発表

書き換え型DVDディスク最速の新規格高速6倍速記録に対応


データ用DVD-RWディスク「VD-W47H」 DVD-RW 6X/2X



VD-W47H レーベル面
レーベル面

写真は、データ用DVD-RW ディスク「VD-W47H」です。

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 日本ビクター(株)は、DVD-RW方式の新規格である高速6倍速記録に対応した、データ用DVD-RWディスク「VD-W47H」を発売します。
 本ディスクは、長年にわたり培った独自の高度なディスク成型技術と記録層形成技術により、高速6倍速記録においても高い信頼性と安定性を実現。大切なデータを守るとともに、作業効率を大幅に向上させます。



品名 型名 内容 記憶容量 希望小売価格(税込) 発売日
DVD-RWディスク
(データ用)
VD-W47H 単品 4.7GB オープン 12月上旬



<主な特長>
1.DVD-RW方式新規格の高速6倍速記録に対応※1
DVD-RW方式として新たに高速6倍速記録に対応した、新規格「DVD-RW Version 1.2 Optional specifications 6X-speed DVD-RW Revision 3.0規格(以下、「DVD-RW Ver.1.2/6X規格」と称す)」に準拠。記録時間が等速記録に比べ約6分の1に短縮でき、動画などの大容量データの保存やハードディスクのバックアップ時などにおける作業効率が大幅に向上します。

※1: 「DVD-RW Ver.1.2/6X規格」対応のDVDドライブ使用時。

2. 新開発の高速結晶化記録膜「HS-JPC6X」やディスク製法「Advanced JIPS6X」、独自の高精度U字溝成形技術により、高い信頼性と安定性を実現※2
高精度な高速結晶化記録層の形成やディスクの反りの抑制、データ記録エリアのU字溝成形など、長年培ってきた独自のディスク製造技術により、ジッター(信号の時間軸のずれ)やエラーレートを抑制。高速6倍速記録においても高い信頼性と安定性を実現しました。
※2: 付属資料参照

3.従来のDVD-ROMドライブやDVDプレーヤーで再生可能※3
6倍速記録した場合でも、従来のDVD-ROMドライブやDVDプレーヤーで読み出し・再生が可能。
※3: DVD-RW方式はDVDの規格策定・普及推進団体である「DVDフォーラム」で定められた規格であり、DVDプレーヤーで再生可能な映画ソフトなどとして知られるDVD-VIDEOと同様の記録形式で、再生互換性が高い「ビデオモード」で記録した場合でも、一部のDVD-ROMドライブ(再生用ソフトウェアが必要)、DVDプレーヤーで再生できないことがあります。また、本ディスクにPCデータが正常に記録された場合でも、一部のDVDドライブでは読み込みできないことがあります。

4.
日本国内での一貫生産による“安心の高品質”
ビクターブランドのDVD-RAM/-RW/-Rディスクは、長年培ったディスク製造技術を投入し、独自の厳格な品質基準のもと、国内で一貫生産しています。

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<企画意図>
 記録型DVDドライブ市場は、DVDレコーダー同様世界規模で急速に拡大しています。これにともない書き換え型DVDディスクの世界需要も急増しており、日本市場におけるデータ用書き換え型DVDディスクにおいては、2004年度約14百万枚(前年比56%増)の需要が見込まれています。((社)日本記録メディア工業会予測)
 そうした中ユーザーからは、「ハードディスクの大容量データのバックアップや他のテープメディアからのデータ移し替えで、より高速に書き換え記録を行いたい」「大容量データの編集を書き換え型DVDディスク上で、より効率的に行いたい」など高速記録に対する要望が寄せられており、当社はそうした声に応え、「DVDフォーラム(DVDに関する規格の策定、ならびにその普及・推進を目的とする公式の団体)」が制定した高速6倍速で書き換え記録ができる「DVD-RW Ver.1.2/6X規格」に準拠したDVD-RWディスクを企画・開発しました。
 今回発売の「VD-W47H」は、高速で書き換え記録ができるのはもちろんのこと、長年培った独自のディスク製造技術により、高速記録時においても高い信頼性と安定性を実現。大切なデータを守るとともに、作業効率を大幅に向上させます。


<特性表>
型番 「VD-W47H」
品名 データ用DVD-RW ディスク(「DVD-RW Ver.1.2/6X 規格」準拠)
内容 単品
形式 相変化書き換え型(繰り返し記録可能)
外径 120 mm
内径 15 mm
厚み 1.2 mm(0.6 mm×2)
基板材料 ポリカーボネイト
記録材料 相変化記録材料
記憶容量 4.7 GB
トラック・ピッチ 0.74 μ m
線記録密度 0.267 μ m/bit
転送レート 66.48Mbps(6 倍速記録時、最大)
使用環境 5℃〜 60℃/ 3%〜 85%(R.H.)(動作時) ※結露なきこと
原産国 日本


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付属資料
1.新開発の高速結晶化記録膜「HS-JPC6X」で高速6倍速記録に対応

高速6倍速記録に対応した記録膜形成技術「JSCC※1テクノロジー」により記録膜の高速結晶化を実現。初期結晶化レベルの最適設定により、初回から1,000回以上の書換えまで安定したジッター(信号の時間軸のゆらぎ)特性を発揮します。
高速結晶化温度設計により、記録マークの優れた安定性と耐環境特性を実現しました。
※1:「JSCC」… “JVC Solid-state Crystallization Control technology”の略で、当社独自の固相結晶化制御技術を意味する。
HS-JPC6X

2. 独自の新開発ディスク製法「Advanced JIPS6X」※2により、高い信頼性と安定性を実現
(1) 高精度な記録層形成による高い信頼性
業界最高水準のスパッタリング装置により、ディスク各記録層の材料配分や厚さを最適化した多層構造を形成。画質劣化の原因となるジッターを抑えるとともに、高い信頼性を実現しました。
(2) 高精度反り抑制技術による高い安定性・互換性
独自のディスク貼合わせ技術とスパッタ処理時の温度制御技術により、ディスク回転時の傾きを抑制し、高速回転時の安定性を高め、ディスク全面にわたる低エラーレートを実現。これにより、多くのDVD再生機器での高い互換性を実現しました。
(3) 高精度製造技術により安定した高速記録を実現
独自の高精度カッティング技術とディスク成形技術により、ディスク記録面全面に均質で最適化された狭トラックピッチ0.74ミクロンの溝形状を形成。さらに、ディスク記録面の溝幅や深さ、アドレスピット精度を高め、安定した繰り返し記録・再生特性を実現しました。
※2:「Advanced JIPS」… 「JIPS」は、当社独自のディスク製法”JVC Intelligent Disc Producing System”の略で、「Advanced JIPS6X」とは実績ある独自のディスク製法を6倍速高速記録対応に最適化させたものです。

3.独自のU字溝成形技術を高速6倍速記録にリファイン
(1)
低ジッターにより、高精度な再生特性を実現
当社独自のU字溝成形技術により、データ記録エリアに「U-FineGroove」を形成。U字溝構造は、記録マーク精度が高く、良好なジッター特性を得られるため、高速記録時においても高精度な記録・再生特性が得られるとともに、理想的な急冷構造により、記録マーク形成時に安定した制御が可能になりました。
U-Fine Groove
(2) 安定したトラッキングによる理想的な再生出力を獲得
記録型ディスクでは、ジッタ−とトラッキング信号は、溝幅・溝深さなどの形状要素と密接な関係にあり、それぞれ最適な形状要素が必要です。当社独自のU字溝構造「U-Fine Groove」は、ジッタ−とトラッキングを独立して安定させることができ、より良好な再生出力を実現します。
(一般的なV字溝構造では、ジッタ−とトラッキング信号を両立させる溝形状の範囲が狭い。)
(3) 全トラックでの均一な信号特性により、繰り返し記録・再生に最適

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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
  また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います



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